新型コロナの影響でパン屋から消えたモノ 「いつものパン屋を返して…」
新型コロナウイルスの影響で、パン屋の様子が変わってしまったという。筆者が店を訪れると…。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、多くの企業が業務形態の変更を余儀なくされている。とくに飲食業や接客業への影響はすさまじく、営業時間の変更や休業といった対応をとる店も決して少なくない。
近ごろは「パン屋」の営業形態の変化に衝撃を受けた人が多いようだ。
■パン屋といえばアレがなければ…
人間だけに限った話ではないが、生き物には「本能」と呼ばれるものが潜んでいる。それは決して自分の意思とリンクしているわけではなく、ときには気持ちと裏腹な行動をとってしまうケースもあるだろう。
「生存本能」という種の生存に必須な本能もあるが、中には「パン屋のトングを持つとついカチカチして威嚇してしまう」ような、一見すると無駄に思える行為を本能だと唱える人も少なくない。
しかし、昨今は新型コロナウイルスの影響を受け、パン屋の象徴ともいえるトングが軒並み姿を消しているという。
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■現在のパン屋は…
記者(私)が近所のパン屋を訪れると、確かにトングが姿を消している。というか、そもそもパンを置いてレジにまで運ぶためのトレーまでもない様子。
一体パン屋で何が起きているのか店員に話を聞いてみると、やはり新型コロナの感染を考慮し、4月からトング及びトレーの使用を休止したとのこと。さらにこれまで包装などしていなかった商品も含め、全商品にラップがけをしているという。
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■トングユーザーの嘆き
トングのカチカチ音を愛好している人はやはり多く、ネット上を見ると「最近はパン屋でカチカチできなくて寂しい…」「トングの置いてある、いつものパン屋を返して…」といった嘆きの声が多数上がっている。
しかし「やっぱり今の時期、トングやトレーを使うのは怖いね」「近所のパン屋さん、店員さんが一個ずつパンをラッピングしてるみたい。頭が下がります」などの声も多く見られ、トングのないパン屋に適応し始める人は少なくないようだ。
新型コロナが終息し、人々が安心してトングをカチカチできるようになる日が早く戻ってきてほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)