妊娠22週にわずか500グラム前後で誕生 生存率ゼロの超未熟児双子が生後4ヶ月に

母親の胎内で過ごす期間が短いほど下がる未熟児の生存率。「助けられない」と医師に告げられる命も多いという。

社会

2020/04/19 09:20

双子の赤ちゃん
(Avril Morgan/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

胎児は平均体重が1,000グラムを超える妊娠28週(妊娠8ヶ月第1週)まで、母親の胎内で育つ必要があるといわれている。それでも予期せぬ早産は起きるもので、周産期医療は「超」のつく未熟児を生かそうと進歩を続けている。

そして、米国からまたひとつ出産にまつわる快挙の話題が伝えられた。



 

■妊娠6ヶ月のある日…

昨年12月8日、米国・ノースカロライナ州ダーラム市のデューク大学医療センターで、マケイラ&マッケンジー・ポープちゃんという双子の姉妹が超未熟児として誕生した。

この時点で、母親のトレーシー・ヘルナンデスさん(33)さんは妊娠6ヶ月目の安定期。ところが、クリスマスのショッピング中に下腹部に異変を感じ、病院へ急行することになった。

待ったなしの帝王切開が行われると、まだ肌が透き通った状態の赤ちゃんたちが、羊膜と呼ばれる袋に包まれたまま取り上げられた。


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■「絶望的」と医師

妊娠わずか22週と3日で生まれた双子の体重は、マケイラちゃんが約538グラム、マッケンジーちゃんに至っては約482グラムという小ささだった。医師は「赤ちゃんたちが生存できる確率はゼロ・パーセントです」と告知した。

だが、新生児集中治療室(NICU)のスタッフによる献身的なケアのおかげで、赤ちゃんたちは最初の3ヶ月間を何とか乗り切った。哺乳瓶にも上手に吸い付き、自発呼吸も順調。ついに5月には退院が許可された。

「キスしたい気持ちをずっと辛抱していた」という両親。8歳の姉ジェイダちゃんも、自宅で妹たちと暮らせるようになる日をずっと心待ちにしていたという。

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■障害を抱える子も多い

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