福岡のラーメン店”ちらかってないちらし寿司”が話題 「この時期だからこそ好きなことを」

新型コロナ感染拡大でダメージを追った店の起死回生の策とは。そして家族の協力もあり大ヒット。

2020/04/20 10:00

豚そば月や 大名店
(写真提供:豚そば月や大名店)

新型コロナ不況を、各業界が必死のアイデアで何とか乗り切ろうとしている。そんな中、福岡のラーメン店が発売した、ラーメン店らしくない商品が、SNS上で話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、その店主から詳しく話を聞いた。


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■新型コロナで時短営業

福岡市にある「豚そば月や 大名店」は、従業員10名ほどで、夕方からは、居酒屋風の営業も行っていた。

豚そば月や 大名店
(写真提供:豚そば月や 大名店)

しかし、新型コロナ感染拡大の影響で、午前11時から夕方ごろまでの時短営業になってしまった。夜の営業ができなくなったことで、売り上げは、半分ほどに減少。


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■元板前の店主が発案

普段は、クリア豚骨スープのラーメン一本で勝負している。

豚そば月や 大名店
(写真提供:豚そば月や 大名店)

透き通ったスープだが、しっかりとした豚骨の味わいを感じることができ、現在も昼間はこれを楽しみに、近くに勤務している会社員などが訪れている。しかし、何とか売上減をカバーしようと、元板前の店主があるアイデアを思いついた。

そのコンセプトは、「この時期だからこそ、好きなことをやりたい」。そこには「ものづくりへのこだわり」があると店主は語る。


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■家族の協力もあり大ヒット

名前は、「ちらかってないちらし寿司」で、これを東京で暮らす娘さんが、ツイッターに投稿したところ、大きくバズった。

店主は「娘にも大変感謝している」と話す。このちらし寿司は、手間がかかるため、当面は予約のみで、20から30個の限定販売。

通常より早い午前5時頃から仕込みを行い、すべて完成するのは、午前11時前。穴子、エビ、コハダ、サーモンなどが乗っており、日によってネタを若干変えていくとのこと。

現在は、「ラーメンを作っているときより、はるかに大変」と話す。最後に、「先が見えないのが辛いが、こんな時期だからこそできることを続けて、コロナが収束するのを待ち、かつての賑わいが戻ることを期待している」と述べた。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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