化粧品通販に冷凍パン宅配… 外出自粛で伸びている便利なサービスに直撃
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言から2週間が経過。成長している便利なサービスも、
今月7日に発令された新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言から、2週間が過ぎた。人との接触を8割削減することが求められており、休業が要請されているビジネスも少なくない。
飲食業や百貨店などは売上を大きく落としているが、一方で家族全員が常に家に閉じ込められている状態で必要となるものもあり、「巣ごもり消費」とも呼ばれている。
しらべぇ取材班は、ピンチに立ち向かって消費者のニーズを捉えている、また便利なサービスを行う各社に話を聞いた。
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■化粧品ECアプリは2月比180%
若い女性に人気のコスメショッピングアプリ『ノイン』は、化粧品をスマホで簡単に購入できるサービス。
デパートの化粧品売り場などは休業しており、混雑するドラッグストアにわざわざコスメを買いに行くのもためらわれるのか、新型コロナ感染拡大に合わせて売上が急増しているという。
「4月の現状の売上ペースは2月比で約170−180%程度になっています。3月は150%程度でした。当然ではあるのですが、売れるものの内容がリップやチークといった色物からスキンケアとかボディケア系になってきていますね」とのこと。
出かけるためのメイクは不要でも、在宅時間が長くなっているため、肌や体を美しくケアしたい志向が強まるようだ。
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■個人向けパン宅配は想定の3倍に
食料品のECビジネスにも、高いニーズがあるようだ。
冷凍パンの宅配サービス『パンスク』を提供するパンフォーユー社は、オフィス向けと個人向けの二本立てでサービスを展開している。オフィス向けサービスは、「3月はコロナは関係なく対前月比10%増、4月はコロナの影響で前月比5割程度の見込み」とダメージが大きいという。
しかし、2月末にリニューアルスタートしていた個人向け宅配は、3月で想定の150%、4月は想定の300%の見込みとのこと。パンは焼き立てを食べたいものだが、毎日買いに行くのもリスクがある状況で、便利なサービスと言えるだろう。