職員の新型コロナ陽性が判明した大学病院 カーテンごしの採血で厳戒態勢
20日に職員の新型コロナウイルス陽性が判明した都内の大学病院を訪れた記者が見た、厳戒態勢の状況で働く医療従事者たち
■フェイスシールド装着の医師も
診察の待合室は「隣同士」にならないために、椅子には一脚おきにガムテープが貼られた状態。普段は8割がた椅子が埋まるほど混み合っている外来の待合室だが、この日はガムテープがなくとも隣同士になる心配がないほど空いていた。
1時間ほどの待ち時間を経て診察室に入ると、医師はマスクとゴーグルで顔を覆っており普段とは違った雰囲気。診察事態は通常通り行われ、検査から会計までの流れもスムーズだった。
階段などですれ違う医師の中には、フェイスシールドと呼ばれる、顔全体を覆う透明シールドつきのマスクを装着している人も多く見受けられた。
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■医療従事者は通常どおり業務を遂行
病院の入口に設置されている、患者を見舞う人々のためのマスク券売機は、やはり売り切れ状態。通常時は医療従事者も患者も多く利用している院内のカフェは、閉鎖されており椅子も撤去されていた。
そんな物々しい厳戒態勢の中でも、医師や看護師などの医療従事者は通常通り業務を遂行している。患者にとってそんな姿は頼もしく、改めて、医療現場の混乱を防ぐための取り組みの大切さを実感させられる。
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(取材・文/しらべぇ編集部・星子)