とんねるずが逆境にある理由とは  とんねるずは「お笑い」なのか

とんねるず石橋貴明のテレビでの存在感が失われている理由を、時代環境や芸能界の立ち位置という客観構造要因から分析。

エンタメ

2020/04/27 10:00

とんねるず

フジテレビ『石橋貴明のたいむとんねる』が終了し、火曜24時25分からフジで『石橋、薪を焚べる(まきをくべる)』がスタートすることが発表された。これをどう考えるべきだろうか。



 

■石橋貴明を追いやった構造要因

現状、24時30分頃の深夜番組は元気がない様子。日本テレビが『うちのガヤがすみません!』を代表に奮闘しているくらいか。この状況において、とんねるずがテレビのメインストリームから端に追いやられているのは否めない。

しかしその要因を「とんねるずの笑いが時代とズレてしまった」というような面白さに求めるのは早計である。

芸能界においては、イメージや勢いなど、個人の力ではどうしようもない力が働くことはよくあることだ。そのような環境によるある種の客観要因によって芸能界の趨勢を分析することが可能である。


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■『内P』で復活の種を撒いたウッチャン

分析においては、まずは比較が肝心。とんねるずと同世代の芸人に数えられる内村光良と比較してみる。内村も実は衰退期を経験しているのだ。

その頃、内村はテレビ朝日『内村プロデュース』といういまや伝説的な深夜番組をやっており、さまぁ~ずを一大芸人として売れさせた。

内村は、ネプチューンや千鳥など、今はなきフジテレビ『笑っていいとも』に代わるかのように、芸人をお茶の間に売り出す、安心できる舞台を作り出している。

内村は『内P』において、芸人を引っ張っていく存在としてお笑い界の地位を確立した。その点は近年石橋も、バナナマンらを番組内で育てる役割を担っている。


■真の笑いの追求者とんねるず

内村との違いがあるとすればやはり時代の違いが大きい。TV視聴層が高齢化する中で、昔のようなコアなお笑いは今やTVでは求められていないのだ。

とんねるずにあまりそのイメージはないだろうが、フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」程、お笑いバラエティにこだわった番組はなかった。

多くの番組がVTRを見る番組になる中、「みなさん」は基本的にはその形式を避けて、自らその場で作り出す笑いをメインにしていたのだ。

しかしそれは、TVのお笑い忌避の逆風を直に受けるスタンスなのであった。「内P」の時代と違い、今や純粋なお笑いの流れではTVになかなかハマらない。

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■情報バラエティの時代