68歳女性が双子のママに 超高齢出産には避妊失敗例や育児不能に陥る例も

「我が子をどうしても自分の腕に抱いてみたい」という夢を抱く女性たちに、希望を与える超高齢出産の成功例。しかし手放しで喜べない例もあるようだ。 

2020/04/29 16:40


 

■希望者と医師のニーズは一致

そうした理由から、超高齢の女性たちにも体外受精を試すクリニック側の倫理的責任を問う声は多いが、一方で「どんなにお金を積んでもいい。我が子を腕に抱いてみたい」と懇願する夫婦が増えていることも事実だ。

閉経すると子宮・卵巣の器質・機能的な衰えは顕著になり、着床率アップや妊娠の継続には女性ホルモン投与が必要。さらに胎児の染色体の異常などを調べる各種の検査が行われることがほとんどで、高齢出産の費用総額は大変なものになる。

不妊治療や高齢出産の実績数を増やし、お金を儲けたいクリニック。そして人生の夢を叶えたい女性(夫婦)たち。両者のニーズはまさに合致する。


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■染色体検査後の中絶は…

お腹のなかの赤ちゃんの異常を心配する高齢の妊婦には、血液検査のほかに、細胞の染色体の構造などを詳しく調べる「絨毛検査」や「羊水検査」がある。

しかし、お腹や子宮頸部から羊水や胎盤の一部である絨毛を採取するにはそれなりの負担と危険を覚悟しなければならなず、検査結果による中絶希望は生命倫理の観点から許されていない。

平均寿命が延び、豊かな人生を模索する楽しみは増えたが、加齢による女性機能の衰えに抗う60代や70代の妊娠がどれほど危険なものか、女性たちはしっかりと考える必要がありそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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