日本財団がコロナ感染者用住宅建設を発表 「感染者の多様なニーズに応えるため」
日本財団が完成させた新型コロナ感染者用施設の詳細な特徴とは…
新型コロナ感染者増加に伴い、症状による感染者のニーズも多様化している。そんな中、日本財団は、そのニーズを考慮した施設の完成及び新設を、発表した。
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■民間も協力し国民も一致団結して
日本財団笹川会長は、1日13時からの会見で、東京都品川区の日本財団パラアリーナにベッドを100床設置完了したことを明らかにした。また、船の科学館駐車場に、感染者用プレハブハウスを140軒新設。さらに大型テントを設置し、そこに60床のベットを作る。
プレハブハウスは、6月末完成予定だ。
笹川会長は、「この国難である新型コロナを終結させるには、国や地方自治体に任せきりにするのではなく、民間も協力し、国民が一致団結し対峙していく必要がある」と述べた。
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■世界初の感染者用施設建設も
また、4月3日に1,200床の施設建設を発表したが、刻一刻と状況が変化しており、現在はニーズも多様化していると語る。そのため、専門家の要望のもと、患者が過ごすスペースにもこだわったという
。1床あたりのスペースが、10㎡あり、これは、ホテルなどより、患者が快適に過ごせるとのこと。
さらに、プレハブハウスは、20㎡の広さがあり、風呂・トイレ・洗濯機を完備させる。母子家庭で母が感染し、子供と一緒に過ごさざるを得ない場合やお年寄りと一緒に生活する場合などを想定している。
感染者用のこのような施設は、世界初であり、各自治体のこのような施設づくりも参考になればと笹川会長は述べた。
さらに、まだ空いている駐車場や公園を使って、最大600床まで増やすことを考えているそうだが、それ以上も対応可能とのことだ。