大分のゲーセンを襲う脅迫電話 店主が「休業を決めた理由」が英断だった

大分県のゲームセンターの元に複数の強迫電話が。内容を受け、店主が休業に踏み切った理由とは…。

2020/05/02 11:30

フリッパーズクラブ

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国のアミューズメント施設に対して「休業」の要請が出されている。しかし、補償金の有無や金額に関しては都道府県ごとに差異が見られ、そのため休業に踏み切れない施設も多いようだ。


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■店にかかってきたのは…

23日、大分県大分市のゲームセンター『フリッパーズクラブ』は、「5月6日まで休業させて頂くことになりました」と、同店のツイッターアカウントより発信。続くツイートを見ると、店を閉める理由は新型コロナだけでなく、店にかかってきた「脅迫電話」が関係しているという。

人間としても、いちゲーマーとしても「絶対に許してはならない卑劣な手段」と感じた記者(私)は、同店の店主とのコンタクトに成功。ことの経緯について、取材を行なった。


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■休業までの経緯

フリッパーズクラブ

新型コロナウイルス感染拡大の影響が広がる中、「休業」か「営業継続」かを熟慮し続けてきたという同店。そんな折、物騒な電話が数件店にかかってきたそうだ。

店主:県から休業要請は出ていたのですが、休業中の補償は全く出ないとのことで、休業すべきかどうかでずっと頭を悩ませてきました。しがらみは当然多かったのですが、新型コロナへの対策に全力で取り組んで、「営業を継続しよう」とスタッフ一丸となっていたところです。


しかし23日の午前中に、「店を閉めるんですか?」という内容の電話が非通知でかかってきまして。継続の意思を伝えたら「店がどうなるか分からないですよ?」みたいなことを言われ、次第に相手の口調がどんどん乱暴になって、しまいには「火を点けるぞ」みたいな言葉まで出てきて…。


「それ脅迫ですよ?」と返したら電話は切れたのですが、その日だけであと2回は同じような電話がきましたね。全て非通知だったのですが、どうやら「同じ人がかけている」というわけではなさそうでした。

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■店長の人柄を感じる決断
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