痴漢の手をつかみ通報した20代女性 警察官からの言葉に絶句した
電車内で痴漢被害に遭い、その場で男の手を掴んで被害を訴えた20代女性。痴漢被害を訴えた場合、取り調べの過程で、どんなことを聞かれるのか。犯人は、すぐその場で逮捕される…?
「被害者が被害を訴えにくい」とされ、後を絶たない性犯罪。中でも、電車やバスなどでの痴漢被害はごく身近に潜む深刻な問題だ。
しらべぇでは、痴漢被害を訴えた20代女性・Aさんの実体験を通じて、痴漢という性犯罪の卑劣さ、そして、実際に被害を訴える場合に大切なことについて、全3記事に渡って報じる。
痴漢の手をつかみその場で被害を訴えた場合、警察署ではどのようなことを聞かれるのか、Aさんの場合は……。
■居合わせた人の助けで駅員室へ
終電間際の電車内で痴漢被害に遭い、容疑者の手をつかんで次の停車駅で降車したAさん。逃走しようとした男を取り押さえてくれた親切な男性の助けを得て、Aさんは容疑者の男とは別の駅員室に案内された。
電車を降りた際、男が抵抗したためAさんは足を挫いてしまい、駅員室で手当を受けていると、間もなく警察が到着。時刻は深夜0時を過ぎていたという。
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■「注意するだけで終わりますか?」
住所など聞かれたことに答えていると、警察官から「どうしますか?」「被害届を出しますか? 今回はこちらが注意するだけで終わりますか?」「被害届を出すとなると時間がかかり、早朝になる可能性もあります。それでも(被害届を)出しますか?」との言葉が。
それほど混雑していない電車内で、体を触られている最中にその手をつかんで突き出したのだから、警察は容疑者を厳しく追及してくれるものと思っていたAさん。
被害を受けた直後ということもあり、警察官から立派な犯罪を「注意だけで済ませる」という提案が飛び出したことに、当時は酷く戸惑ってしまったと話す。