新型コロナに怯える刑務所 卑劣な性犯罪者が出所後すぐに痴漢行為
犯罪の種類もさまざまだ。殺人を犯した者だけが「危険人物」というわけではない。
■罪の意識ゼロ
性犯罪への反省、悔恨の色が見られず、保護観察期間中の緊張感に欠け、GPS監視装置の重要性を無視。痴漢行為を働いたばかりか、マグダレノは法をも侮辱しているのだろう。
常に定員オーバーの刑務所ゆえ量刑は180日と短いものだったが、何度でも同じ過ちを犯すこの男を社会に戻すことは、明らかに危険だ。
しかし、この刑務所はマグダレノと同レベルの性犯罪者を5名も早期に出所させていたという。
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■危険な犯罪者の釈放
世界各地の刑務所で今、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため受刑者が釈放、あるいは一時釈放となり、予期せぬ早期の出所を迎えている。
凶悪犯、麻薬犯、テロ犯や政治犯などが対象外となることも多い一方で、たびたび話題にのぼるのがDV犯を家庭に、そして性犯罪者を社会に戻すことの危険性だ。
少し前にはトルコでも、妻を刃物で刺した33歳のDV夫がコロナ禍で早期釈放となった直後に9歳の娘を殺害し、刑務所に戻されていた。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)