新型コロナ報道で注目されたふかわりょうの提言 意見を押しつぶす空気の問題とは

『ひるおび!』でのふかわりょうのメディア批判のコメントからはじめ、ワイドショーがどのような影響力を持っているのかを分析。

社会

2020/05/05 20:30

新型コロナウイルス・COVID-19
(画像提供:アメリカ国立アレルギー・感染症研究所)

4月30日の『ひるおび!』(TBS系列)でふかわりょうの新型コロナウイルスへのコメントが注目された。なぜふかわの発言が注目されたのだろうか。



 

■ふかわりょうの問題提起

ふかわは「人々の余裕を奪っている一因に、 朝から晩までスマホやテレビをつければコロナのことを扱っている」「朝から晩までということに漠然とした不安として受け取っている人も少なくない」「例えば『ひるおび!』がコロナを扱わなくなるというときが来るとしたら、それはどういう状況なのか」と質問したのだ。

おそらくふかわは、ただの文句のようになってしまってはいけないと考え、回答しやすいように「新型コロナ報道が止む基準」という質問にしたのだろう。

しかしそれはそれで、一般的に聴けば「新型コロナが終息した時が報道が終息するときだ」と思って当然。その点、この質問を重く受け止め丁寧に回答し、ふかわのコメントに注目させた司会の恵俊彰は、むしろ評価されるべきだ。


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■言葉によって意識はつくられる

ただふかわの質問が非常に深い意味を持つこともまた確かだと思われる。どの情報をとっても新型コロナの話をしている状況では、新型コロナへの不安は人々が意識する以上に強くなり、社会に対し影を落とすのは当然のことだ。

またそれ以上の意義も見出すことができる。ジェンダー論などで重要な見地となる構築主義やあるいは哲学上の構成主義などの発想をふまえた視点だ。

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■現実は言葉によってつくられる