痴漢被害の20代女性が示談になった結果… 弁護士から手渡されたモノに恐怖

電車内で痴漢被害を訴えた20代女性、苦悩の末示談に応じることを決めたが、慰謝料の受領方法に仰天してしまう…

2020/05/06 06:00


 

■慰謝料の受け取りが怖すぎた

しかしその後、両親とも何度も話し合い、悩み抜いた末、示談に応じることを決めたAさん。正式に示談が成立したのは2019年の4月で、事件発生から4ヶ月近くが経過していた。

この事件を振り返るうえで、Aさんが強い違和感を覚えたと話すのが「慰謝料の受領」。相手の弁護士と喫茶店で待ち合わせ、示談書にサインをすると、その場で封筒に入った50万円を手渡しされたというのだ。

当然周囲には他の客や従業員がおり、相手の弁護士が札束を数えている間、周囲からの視線に恐怖を感じたというAさん。必要なやり取りを終えるとすぐに店を出て真っ直ぐ帰宅したというが、怖くて仕方がなかったという。


関連記事:夫が痴漢を追いかけ重傷に 妻は「痴漢被害が少しでも減る社会になってほしい」

 

■慰謝料は通常「口座振り込み」

弁護士・齋藤健博先生

一般的な慰謝料の受領方法について、齋藤健博弁護士は「慰謝料の受領は通常、代理人である弁護士が弁護士の『預り金口』という銀行口座にて預かり、それを被害者に振り込む形で記録を残すことが通常です」と話す。

喫茶店で50万円手渡しというAさんへの対応については「イレギュラーであると言わざるをえません。ホテルのラウンジなどであるならばともかく、イレギュラーでしょう」と指摘。

こうした事態を防ぐためには、疑問を感じた時点で「本当に弁護士なのか、単なる代理人なのか、確認の上で受領をしたり、プライバシーに問題があると判断したのであればその旨主張し、代理人弁護士の事務所で受領をするなど、工夫すべきでしょう」とした。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■もし示談に応じていなかったら?
痴漢弁護士警察慰謝料示談喫茶店外国人労働者齋藤健博痴漢被害を訴えるときに大切なこと
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング