1歳児が大量のマグネットボールを誤飲し緊急摘出手術 「助かったのは奇跡」と医師

幼児による誤飲事故。手に届く場所に危険な物を置かないよう気をつけなければならない。

社会

2020/05/10 17:00

マグネットボール
(Rien Janssen/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

家庭の中には、タバコ、ボタン電池、コンセントとプラグ、マッチ、ライターなど、小さな子供が手を伸ばせば危険な物がいっぱいある。さらに、磁石式の小さな玩具でも思わぬ事故が起きることを忘れてはならない。



 

■X線画像に医師の形相が…

オーストラリア・メルボルンにある「モナッシュ小児病院」の救急医療室に、いきなりの高熱と腹痛のため運び込まれてきた、1歳6ヶ月のイモージェン・ファーガソンちゃん。

腹部のX線撮影を行ったところ、大量の小さな丸い粒が腹部の2か所に集まり、大きなかたまりを形成していた。そこで母親のテイガン・ブラウンさんは、前日に「イモージェンがマグネットボールを口に入れていた」と4歳の姉が話していたことを思い出した。

1粒か2粒の話だろうと軽く考えていたテイガンさんだが、姉もじつは2粒を飲み込んでいて、キャンディのようにも見える小さな粒に、幼い子供たちが強い興味を持っていたことがわかる。


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■マグネットボールとは…

3D感覚を培う知育玩具として、またオブジェとして、子供にも大人にも人気のマグネットボール。磁力は強力で、1個のサイズは小さい物では直径数ミリメートル。数百個が1セットになって販売されることがほとんどだ。

ただし、幼い子供の誤飲や摘出手術を伴う危険な事故が発生し、日本では2018年、経済産業省・製造産業局生活製品課が「マグネットボールは玩具の安全基準となるST 基準を満たさない。子供向け玩具としての製造・販売の自粛を求める」とし、商品には対象年齢の表示を義務づけた。

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■小さな体にメスが入る

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