長野県の由緒ある観光地が大打撃 「何とか生き延びて回復を待ちたい」

新型コロナによる影響で、観光客が消えた長野県の小さな町の今を追った…

2020/05/27 09:40

25日、全国で緊急事態宣言が解除されたが、政府は、5月末までは県をまたぐ不要不急の移動の自粛を求め、6月19日以降は全国での移動を容認することを表明した。そんな中で、全国の観光地は悲鳴をあげている。しらべぇ取材班は、長野県の小さな町を追った。


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■長野県の小さな町が大打撃

長野県の北東に位置し、面積が長野県内で最も小さい、小布施町。人口約1万人で、町のキャッチフレーズは、「栗と北斎と花」だ。葛飾北斎が晩年にこの町を何度か訪れて、絵を描いており、岩松院には、畳20畳以上の天井画が残されている。

小布施町町並み
(写真提供:小布施町)

北斎館や岩松院などを楽しみに年間約120万人の観光客が訪れるが、今年のゴールデンウィークは新型コロナの影響で、観光客が皆無だったという。昨年は、台風19号で、壊滅的な打撃を受け、復活途中でもあっただけに、町のショックは大きかった。


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■町自慢の栗栽培

小布施町は農業立町で、栗やりんご、ぶどうの生産に力を入れている。

栗
(写真提供:小布施町)

町内が酸性土壌のため、栗の栽培に適しており、室町時代から生産を開始。江戸時代には、徳川将軍家に献上されていたという。身が大きく、高品質なため、今も全国のデパートや都内の有名専門店などにも卸されている。

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■歴史ある菓子店から客が消えた
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