尾木ママ、9月入学見送りに嘆き 「ピンチをチャンスにできない」
政府が9月入学見送りを発表。それを受けて尾木ママが日本教育への悲しみを綴った。
1日、「尾木ママ」の呼び名で知られる教育評論家・尾木直樹がブログを更新。9月入学見送りに対し、悲しみを露わにした。
■9月入学は見送り
休校が長く続く中、多くの知事から賛同を得ていた9月入学案。同日に自民と公明両党が学校の9月入学案に対し、大掛かりな制度改革の環境が整っていないとして反対したことを明らかにしている。
しかし、政府は新型コロナウイルスが再度流行した際には、また大規模な休学の要請、9月入学の検討を行うとした。
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■「ピンチをチャンスにできない」
尾木ママは、9月入学見送りという報道を受け「あまりびっくりもガッカリもしない自分にびっくりしています」と自身に驚いたことを綴った。
見送りという事実に、「基本的に9月入学に原則的に反対する方はほとんどおられません」としつつ「ただ『今じゃないでしょう』という理由で『見送り論』に行き着くようですね」とした。
さらに「残念ながらピンチをチャンスにする積極的な未来志向が出来ない人が多いのだと分かりました。また教育を費用対効果でしか考えられない教育哲学を持てない方もいる」と日本教育への悲しみを露わに。
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■平時の変更は困難か
また、「平時に出来るわけがないですから日本の教育はこれから予想外の危機を迎えることにならなければいいのですが」としつつ、「『覆水盆に返らず』にならないことを祈ります」と日本の教育を憂いた。
一方で、今の学校教育だけではなく、「個別教育(インクルーシブ教育)の認知」「学校設立と運営の自由」「教育は無償」といった教育の認知が進めば、子供に一番合う教育ができるのではないかと提案。
ついに各地で学校はじまり、教育も再開している。今後も新型コロナの影響を受けることになるかもしれないが、子供たちへしわ寄せが少ないことを祈る。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)