新型コロナによるクレームに悩む飲食業界 「スタッフも生身の人間、心が傷つく」
新型コロナによる営業形態変更で店にクレームが。追い込まれる店の客への想いとは…
新型コロナによる大打撃から復活しようと色々な取り組みを行っている飲食店が多い。そんな中、奈良の人気とんかつ店が、客からのクレームで悩まされている実態が明らかになった。しらべぇ取材班は、店から詳細を聞いた。
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■現状への危機感を表明
独自の企画を次々に実施したり、お腹をすかせた子供たちのためにお腹いっぱい食べさせてあげる無料食堂に取り組む、奈良市にあるとんかつ店「まるかつ」。そんな人気店が、ツイッター上である悩みを告白した。
すみません。少し強めに言わせていただきますが、お客様と店員は対等です。未だお持ち帰り専門営業でご不便をおかけしていますが、少し思い通りにならなかったくらいでお客様が店員を怒鳴りつけるようなことがそろそろ世の中からなくなるといいと思います。ちょっと悔しいのでお弁当の画像を載せます! pic.twitter.com/a2dEDafIU8
— とんかつ店まるかつ@奈良 (@marukatsunara) May 31, 2020
「すみません。少し強めに言わせていただきますが、お客様と店員は対等です」「未だお持ち帰り専門営業でご不便をおかけしていますが、少し思い通りにならなかったくらいで、お客様が店員を怒鳴りつけるようなことが、そろそろ世の中からなくなるといいと思います」といった内容だ。
このツイートには、2日午前9時現在、11.7万いいねが押されている。一体、何があったのだろうか。
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■従業員を守るための苦肉の策
店によると、3月末から、自主的に「お持ち帰り専門営業」に切り替えたという。これは従業員を守るためのやむを得ない選択だったそうだ。
店内の3密を避けるために、仮に席数を半分に減らすと売上も半減してしまう。そうなると、スタッフを解雇しなくてはならない事態に追い込まれてしまう。
結果、策が功を奏して、お持ち帰り専門営業に切り替えてからも、新型コロナ前とほぼ同程度の売上を維持できているという。