国民民主・玉木代表に接近し野党分断に成功? 女帝・小池知事のしたたかさ
小池百合子都知事が国民民主党の玉木雄一郎代表と会談。その結果は…。
■国民民主・玉木代表に接近
しかし、小池氏の見事なのは、さらに、野党にまで手を突っ込むことだ。4月29日、小池氏と国民民主党・玉木雄一郎代表は都内で会談。
筆者が何を話したのかと尋ねると、玉木氏は「地方創生臨時交付金について陳情があった」とのみ答え、都知事選については話していない旨、述べた。しかし、首をかしげるのは全国紙の野党番記者だ。
「この時期に玉木氏と会ったのですから、都知事選について、当然、協議したことでしょう。玉木氏は小池氏が希望の党代表だったときの共同代表。先の総選挙でも小池氏の支援を受けました。恩があるから小池氏に刃を向けることはないでしょうね」
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■野党分断に成功か
早速、”小池陳情効果”が発揮されたのか、3日の定例会見で玉木氏は都知事選に立候補を表明した宇都宮健児弁護士について尋ねられると、「推薦する予定はない。党として組織立って応援するようなことはしない」と繰り返し、宇都宮氏への支援を否定。
一方で小池知事への推薦ついては「未定だ」と含みを持たせた。日本共産党や社民党のみならず、立憲民主党も宇都宮氏の推薦で調整しているのに、国民だけ推薦をしないとなれば、小池氏の野党分断策が功を奏することになる。
ただでさえ圧勝ムードなのに、野党までも混乱させるとは、どこまでしたたかな女帝といえよう。
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(取材・文/France10・及川健二)