文科省が次亜塩素酸水噴霧器の有効性・安全性について通知 物議を醸す町も
次亜塩素酸水噴霧器使用について文科省が教委などの正式通知。各教委の対応とは…
2020/06/06 13:00
新型コロナウイルスの消毒目的で学校などで利用されている「次亜塩素酸水」について、文部科学省は現時点で有効性がまだ十分確認されていないとして、子供たちがいる空間では噴霧器での散布などは行わないよう教育委員会などに通知した。
しらべぇ取材班は、各教委の対応について追った。
■噴霧器使用の有効性・安全性
文部科学省健康教育・食育課は、次亜塩素酸水の噴霧器の使用について、「その有効性及び安全性は明確になっているとは言えず、学校には健康面においてさまざまな配慮を要する児童生徒等がいることから、児童生徒等がいる空間では使用しないでください」としている。
また、学校の物品を消毒する際には、新型コロナウイルスへの有効性が示されている消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム消毒液、さらに一部の界面活性剤を含む家庭用洗剤の使用を求めている。
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■各教委の対応は
各学校の判断で加湿器を設置している千葉市。千葉市教育委員会保健体育課は、噴霧器の使用などについて、「文科省の通知どおりに、各学校に伝えた」と回答。
また、横浜市教育委員会健康教育課は、「横浜市では加湿器も使っていないため、各学校で、噴霧器も使用していないという認識。そのため、使用してはいけない等の連絡は行っていない」と述べた。そんな中、物議を醸している町がある。