風評被害が甚大な多目的トイレ 「しわ寄せを受けた」人々から悲鳴も
「多目的トイレが使いづらくなった」と頭を抱える人が多数。その背景は…。
お笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建が、多目的トイレで不倫行為に及んでいたと『週刊文春』(文藝春秋)が報道。この内容は日本中に大きなショックを与え、ツイッターでは「多目的トイレ」がトレンドを果たす事態にまで発展している。
■本来は名前のとおり…
「多目的」という名前のとおり、体に障がいを持つ人のほか、子供のオムツを交換する親など多くの人が使用できる空間の多目的トイレ。
しかし本来とは大きくかけ離れた使用法が注目されてしまい、ネット上では「本当に必要としている人たちがいるのに、あり得ない」など非難の声が多数上がっている。
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■大きくしわ寄せを受けた人々
これまで多目的トイレを使用してきた人の中には「今回の件で、トイレが使いづらくなってしまいました…」といった声を上げる人も。その背景には本人たちの「ある特徴」も起因しているようだ。
車椅子や松葉杖を使用している人であれば、体に怪我や障がいを持っているのが一目瞭然だが、忘れてはいけないのが「目に見える部分が全て」では決してないこと。
たとえばオストメイト(人工肛門・人工膀胱保有者)の人々は外見からハンディが分かりづらく、多目的トイレを使用する際に「白い目で見られる」ケースもあるという。そこに今回の風評被害が重なり、事態はより深刻になっているようだ。