恋人をハサミでメッタ刺し 「オレは神」と語る精神疾患の男が懲役22年に
どんなに暴力的で精神面や人格に問題があっても、関係に終止符を打たずにいた被害者女性。10代の頃の愛情をそのまま大切にしていたのだろうか。
昨年6月、男が長年にわたり交際していた恋人の首を締め、ハサミでめった刺しするという殺人事件が発生。被告は罪を認めたものの妄想が激しく、殺害動機も今一つ見えてこない中で、事件の裁判が結審した。
■脳腫瘍の手術を終えた矢先…
オーストラリア・メルボルンで昨年6月、男がズボンを使って恋人の首を締め、枕をかぶせ、ハサミで体中をメッタ刺しにするという陰惨な殺人事件が起きた。
死亡したのは当時31歳だった看護師のケイトリン・オブライエンさん。その1ヶ月前に脳腫瘍の摘出手術を受け、術後の回復がみられた矢先だった。
この事件で殺人罪につき起訴されたのは、オブライエンさんと長年交際していたシア・スタート被告(33)。犯行の数時間後に自ら最寄りの警察に出頭し、事件現場は彼女の自宅のベッドだと自供した。
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■相次ぐ奇妙な発言
スタート被告は統合失調症を抱え、パーソナリティ障害があることも判明。犯行当時は大麻の影響下にもあった。
被告は犯行の2日前に、オブライエンさんにリンゴを食べるよう強要したことを供述。理由については「俺はイエス・キリスト、彼女はイブになり悟りを開いた」と説明していた。
また、殺人罪での起訴が決まったことを告げられた際には「すげぇ、カッコイイ」と返し、周囲を唖然とさせたこともわかっている。