教師が勤務校の児童と車で衝突 校長・教頭も事実を知りながら警察通報せず
長崎県で信じられない児童を巻き込む事件が発生。ずさん過ぎる管理職の対応も発覚。
■教諭は道路交通法違反の罪に
今年3月、教諭は道路交通法違反(救護義務違反など)で長崎区検に略式起訴され、罰金33万円の略式命令を出されて納付。
教委の調べに対しては、「気が動転して警察への通報まで考えが及ばなかった」、校長は「軽微な事故と捉え、初動を間違えた」などと話したという。5月には、保護者説明会を開き、今回の事件の説明を行った。
他教委では、このようなことが起きると、教諭が教委へ異動して研修を受けることがある。また、校長が他校へ異動になることも。しかし、校長、教頭、教諭ともに、現在も当該校で勤務を続けている。
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■教委は「教師としてありえない」
長崎県教委は、今回の事態を受け、教諭を減給1ヶ月(給料の月額10分の1)、校長(59)に対しては、戒告の懲戒処分に処した。
長崎市教委は、「今回の件は、当該教諭、管理職ともに、教師としてありえない行為だ」と語る。現在、教委として被害児童のケア、保護者対応を実施中だという。また校長・教頭会では、毎月交通事故への啓発を行っていたが、改めて再発防止のために研修などを実施中。
最後に担当者は、「失った信頼を取り戻すために、教委と現場が一体となって児童・生徒に寄り添い、保護者へも真摯に向き合っていきたい」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)