N国党・立花孝志、出馬断念のホリエモンに最後まで貫いた戦略を告白
18日、7月5日投開票の東京都知事選挙が告示された。立候補者の一人、NHKから国民を守る党の立花孝志代表が第一声の演説を行った。
18日、7月5日投開票の東京都知事選挙が告示され、NHKから国民を守る党(以下、『N国党』)が第一声の街頭演説を行った。
今回、立花孝志同党代表は、実業家の堀江貴文の愛称を用いた『ホリエモン新党』公認で出馬。今回の選挙における一番の争点は「バカか、賢いか」だと訴え、新型コロナウイルス感染による過剰な自粛はやめるべきだと主張した。
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■「過剰な自粛はやめろ」
立花は、若者世代の死者数に着目。20代の現役力士が亡くなったことに「お悔やみ申し上げます」と哀悼の意を表明しつつも、40歳未満の死者数が少ないことを強調する。
また、密閉、密集、密接の『3密』がそろった満員電車がなくならず、国や東京都が鉄道各社に運行停止を求めていない事実に触れ、「政治家がコロナはたいしたことないとわかっている証拠。国や東京都は国民を騙しにかかっている」と、過剰に求められる自粛への呼びかけを痛烈に批判。
選挙期間中、感染防止対策として街頭演説を行わない立候補者もいるが、立花自身はSNSに街頭演説の日時と場所を書き込んでいる。有権者との握手についても「こちらからはしないが、求められたら行う。握手をしないということは、コロナが怖いと認めることになる」と話し、自らの信念を曲げない考えを示した。
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■小池都知事の「7つの公約」に言及
批判の矛先は小池百合子都知事が前回選挙で掲げていた、満員電車や残業などをなくす公約『7つのゼロ』にも及んだ。
満員電車をなくすため、2階建て電車を提案していたにもかかわらず、実現されていないことを掘り返し、「できないんじゃなくて、ほかの公約も含めてやる気すらなかった。ピーク時に運賃の値上げ、それ以外は安くすることで満員電車をなくせる」と代替案を掲示。定期券については「払い戻しがあるだろう」と訴えた。
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■同姓同名戦略の行方は…
立花と結託して出馬が噂されていた堀江は今回、出馬を断念。秘書のさいとう健一郎氏が出馬することになった。「堀江さん本人に出てほしかったが…」と悔やんだ立花。代わりの立候補者を探すにあたり堀江と同姓同名の人物をYouTubeチャンネルなどで呼びかけたが、発見には至らなかった逸話も明かした。
また、小池都知事と同姓同名の人物を探し出すことには成功していたが、「におわせただけで、出馬はしない」と断言。
同姓同名の戦略については、日本共産党からあきれた声が出ていた。4月26日投開票の衆院静岡4区補選で、N国党から出馬した候補者が、共産党ら推薦の「田中健」氏と同姓同名だったことに対し、小池晃同党書記局長は「同姓同名の候補者をぶつけてきたけど、1747票しかとっていないから。あまり影響なかったんじゃないかなと思います」と冷めた目で見ていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)