18日に告示された、7月5日投開票の東京都知事選挙には、金髪姿で自ら「ヤリチン」と称するアウトローな人物が立候補している。
政治団体「スーパークレイジー君」から出馬した、西本誠だ。選挙期間初日、NHKから国民を守る党(以下、『N国党』)の立花孝志代表が立つ選挙カーに上がり、若者に向けてメッセージを発信した。
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■「政治のことはわからないが…」
「政治のことはよくわからないし、今回の立候補者の中で一番学歴はないと思う」と認める西本。暴走族を思わせる白の特攻服に身を包み、かつて就職した会社で「女癖が悪くてクビになった」と語るなど、チャラいオーラを全開に醸し出している。
だが、大きなクマのぬいぐるみを抱きかかえながら渋谷の街を歩き回り、有権者と交流するといったかわいさを見せ、外見とのギャップが大きい。
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■訴えたいのは…
4年前の前回都知事選で、立花の躍進を目の当たりにし、「最初は、自分も売名したいなと思いました」と、出馬に興味を抱いたきっかけを振り返る。
西本は今回の選挙で、日頃選挙で投票しない人に対し、政治に関心を持ってもらうべくアピールしていくと訴える。前回都知事選で、実に500万人近い有権者が投票しなかったことに衝撃を受けたことが理由だと話す。
仲間と掲げる旗に「百合子か、俺か」といったキャッチコピーを大々的に記しており、人々の関心を寄せること間違いなし。だが、この「百合子」は小池百合子都知事の名前ではなく、かつてのセフレの名前だという。
■「一番を狙いたい」
「(現職の)百合子さんが勝つと言われてるのを知ってるけど、自分を応援してくる人もどんどん増えているので、なにか違う一番を狙いたい」と目標を語り、演説を締めくくった。
街頭演説後、JR渋谷駅のハチ公前広場で仲間とダンスを披露。雨は降っていたが、立ち止まって「都知事選に出てるんだって!」と話す通行人の姿があり、ここでも関心を引き寄せていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・しらべぇ編集部)