
空の旅におけるトラブルはさまざまだ。機体に不具合が生じることもあるが、乗客の身勝手な行動や蛮行、不始末による緊急着陸も多いという。
■ヒステリックに窓を叩き割る
中国・浙江省の杭州市に拠点を置く長竜航空(Loong Air)が、飛行中の旅客機において、乗客の蛮行が原因で深刻なトラブルが発生していたことを、このほど公表した。
問題のフライトは、5月25日の長竜航空GJ8528便。青海省の西寧曹家堡(せいねいそうかほ)空港を飛び立ち、浙江省の杭州蕭山(こうしゅうしょうざん)国際空港に向かっていた。
すると機内で乗客のカップルが大喧嘩を繰り広げ、女性がヒステリックに泣きわめきながらエアバス320型機の窓ガラスを激しく叩き、大きな割れ目と隙間を生じさせたという。
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■「すべての責任は女に」
機長がただちに付近の空港への緊急着陸を要請すると、河南省の鄭州新鄭(ていしゅうしんてい)国際空港への着陸許可が下りた。
着陸した同機に空港警察の職員が乗り込み、女の身柄を拘束。器物損壊、機内の秩序を乱す行為、乱闘で安全な運航を妨げた行為など、様々な行為に対して女は厳しい取り調べを受けたという。
また長竜航空は、旅程に生じた大幅な遅延や器物損壊など、すべての損害の責任を女に負わせるとしている。