216店閉店し元運営会社は倒産 「ステーキけん」23区唯一の現存店で見つけたもの

最盛期には全国238店舗を展開し、高い人気を誇っていたステーキチェーン店の「ステーキけん」。その残存店がまだ都内にある。


 

■蒲田店は残念な客入り

ステーキけん

思い出補正もあるかもしれないが、あのステーキや、サラダバーは決して不味くなく、ステーキという食べ物を身近な存在にしてくれたことに間違いなかった。

その味を確かめようと6月20日(土)、蒲田店を訪れると、まだ14時台にもかかわらず広い店内には記者の他に男性客が2組だけ。カップルや子供連れがわんさかいたあの頃とは全く別の世界線に来たかのような静けさである。

ステーキけん

店内中央には、名物であるサラダ、デザート、ライス、スープ、カレーなどのビュッフェスペースがあった。しかし、しなしなになった野菜などは一切なくしっかりしていただけに、店内の活気のなさが非常に切ない気持ちになった。


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■お世辞抜きで美味しかった…

ステーキけん

とりあえず肉を頼もう。看板メニューである「元祖けんステーキ」は150グラム1,480円。300グラムでも2,080円と手頃だ。

ステーキけん

「いきなりステーキ」の看板である「ワイルドステーキ」と同様、牛の肩ロースを使用しており、適度な脂身と食べ応えが特徴。

しかも新型コロナウイルス蔓延が一気に広まっていた頃の3月19日、肉質のグレードを上げてさらなる美味しさを実現したそうで、確かに適度な脂身が非常に滋味深い旨味を生んでいる。

ソースは「オリジナルソース」「オニオンソース」など複数あるが、ここではシンプルな「わさび醤油」をチョイス。これが溢れ出た肉汁と絡み、よくマッチするのだ。

お代わりライスが止まらない勢いで、ここ1年で行ったステーキチェーンの中でも、お世辞抜きで一番美味しいと感じた。

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■サラダバーも強い
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