立憲離党の須藤元気参院議員が都知事選・山本太郎候補を応援 「積極財政で国に影響を」
五輪中止や積極財政を掲げて都知事選に立候補した山本太郎氏。須藤元気参院議員が応援演説に駆けつけた。
東京都知事戦が始まって初の週末となる6月20日。JR秋葉原駅電気街口で19時から「東京都知事候補 山本太郎アキバ街宣 #大ソーシャルディスタンス祭」が行われた。
遊説日程を初めて公開しての演説会となったためか、大勢の群衆が秋葉原に集まった。
■立憲を離党
れいわ新選組・山本太郎代表が50分間演説した後に、応援弁士として登場したのは須藤元気参院議員。「元気ですか? 元気があれば何でもできる」と、自らの名前にもかけたアントニオ猪木の決めゼリフで口火を切った。
2019年の参院選において、立憲民主党の比例区で当選。しかし、党の消費税政策に異論を唱え、また党として「最も強力に応援する」とした弁護士の宇都宮健児候補ではなく山本候補を応援したいとして、離党届を提出したばかりの御仁である。
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■ロスジェネ世代の被害
1978年生まれで42歳の須藤議員は、山本候補より3歳年下と年齢も近く、「僕らはロストジェネレーションというキーワードでつながっています」と語る。
「1970年頃から1980年頃に生まれ、バブル崩壊後に青春時代を過ごして大人になった世代、僕や山本さんは40歳代で働き盛りの世代です。僕らは失われた30年という失敗した経済政策の被害者です」と、連帯を訴えた。
さらに、「自分は格闘家だから被害者だとは言いたくない」とした上で、「かつてはアメリカに次ぐ経済大国と言われていたのに、明らかに経済政策の失敗のツケを被っている」とする例を挙げる。
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■40代非正規が当然の社会に
「僕の仲間でもアルバイトや日雇いが当たり前にいる。結婚なんてできない。子供なんかできない。少子化になって当たり前。新自由主義と緊縮財政による人災で、日本はこんなに貧しくなった。そんな中、消費増税とコロナ。税金が上がり、収入が下がりまさにダブルパンチ」と須藤議員。
マスク流通が復活してから届き始め、国民の失笑を浴びた「アベノマスク」や、野党の要求で実現した10万円の一律給付金がいまだ振り込まれてないことについても批判する。
同じく参院議員を務めた山本候補が、国政から都政に転身しようとすることについては、「東京都の予算規模は計り知れないものがある。山本さんが掲げる積極財政が国に大きな影響を与える」と理解を示した。
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(取材・文/France10・及川健二)