いじめを受け不登校になった娘のために… 被害を公表して提訴した家族が話題に

執拗かつ悪質ないじめを受けた少女が、精神的に不安定に。すっかり変わった少女の様子に胸を痛めた家族が、訴訟を起こした。

2020/06/29 09:20

引きこもり・泣く女・うつ病
(PRImageFactory/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

学校で起きたいじめは、学校に対処を頼む。そういった風潮が、少しずつ変わりつつある。このほどある被害者の家族も、法的措置を決意。いじめの全容も含めすべて公表したうえで、賠償金の支払いを求めている。



 

■陰湿ないじめ

20197月のこと、マレーシアにある学校で行われていた歴史の授業中に、男子生徒が16歳の女子生徒にちょっかいを出した。

ペンや丸めた紙を投げつけるという行動は、授業終了後にエスカレート。男子生徒はインクで汚れた手で女子生徒の顔につかみかかったほか、胸、腹、両脚を殴りつけ、乳房をつかむというハラスメント行為にも及んだ。

これら行為により、ターゲットにされた女子生徒は前胸壁、左の太もも、片目、片腕、さらには首を痛め、心にも大きな傷を負った。


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■不登校になった少女

女子生徒の母親(52)によると、この日を境に少女は精神的に不安定になったという。

トラウマを抱え鬱状態になった少女は今も精神科に通っており、処方された薬を飲んでいるとのこと。また賢く活発な生徒だったにもかかわらず不登校になったことから、少女の家族は「暗い思い出から解き放ってあげたほうがいい」と判断。別の土地に移ったことを明かしている。

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■家族が怒りの提訴
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