「テレワークハラスメント」が急増中 弁護士に寄せられた相談内容は…
テレワークに切り替わったことで、プライベートとの境目がなくなり、セクハラまがいのことをされたりと、様々な問題が勃発。労使ともにどんな工夫が必要?
■仕事との線引を明確に
テレワークをするにあたって、労使ともに取る対策としては、仕事との線引きの方法を明確に定めることが重要です。
テレワークは、電話でコミュニケーションを取ることもあれば、LINEなどのコミュニケーションツールによることもあるでしょう。必然的に距離を取る以上、たとえば過度な仕事の催促や要求などにもつながりやすいと実感しています。
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■コミュニケーションのとり方にも注意
また、テレワーク明けに人間関係が豹変していたなどの話も見聞きします。重要なのは、密なコミュニケーションができない以上、他人を思いやるという意味でも、タスクを明確化したうえで、仕上げなければならない仕事の範囲や労働者の能力に応じた柔軟な対応を心がけるべきではないでしょうか。
また、労働者側は、不満を感じた場合にはおそれず、何が問題でタスクに支障をきたしているのか、明確化して伝えていかないと、双方にとってロスになりやすいのです。
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(弁護士・齋藤 健博)