気象庁の予算が減り続けている衝撃 そんな中での起死回生策が話題
気象庁の予算が、毎年減らされていることが判明。その実態とは…
自然災害が猛威を振るう中での気象庁の役割は、年々大きくなっている。それに反して、気象庁の予算が、減り続けていることが取材で判明。そんな状況に風穴をあける新施策が、SNS上で話題になっている。しらべぇ取材班は、気象庁の担当課から詳しく話を聞いた。
■予算額が年々減少傾向
気象庁の2010年の予算額は、約259億円。それに対して、2020年は約236億円となっており、おおむね年々減少の傾向が続いている。気象庁業務課によると、国の厳しい財政事情が影響しているという。
そのため、交通政策審議会気象分科会では、気象情報・データを活用して収益事業を行う事業者から一定の受益者負担を求めることで、より効率的・効果的に気象業務の高度化を進めるべきだといった意見があがっている。
また、増大・多様化する気象業務へのニーズに的確に応えるとともに、社会経済活動に貢献していくにあたっては、民間の資金やノウハウをはじめとする様々なリソースをより一層有効に活用していくという視点で、新たな産学官連携のあり方を議論することが必要であると提言している。
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■サイト運用を民間委託
こういった意見を参考に、今回、気象庁がホームページの運用・管理を、民間事業者に委託する制度を始める。この制度をスタートするにあたって、気象庁公式サイトに広告枠を設けることも開始。
一定の資格要件を満たした事業者が、企画競争に参加することができ、色々な評価ポイントで選考が行われる。
事業者の募集期間は7月6 日〜27 日までで、実際の広告掲載期間は、9月中旬〜来年の2月中旬まで。2 月中旬以降は、気象庁ホームページ自体がリニューアルされる予定だ。