厚生労働省、被災時の食中毒に注意喚起 時には「捨てる」対応も…

厚生労働省が食中毒について注意喚起。予防のポイントは…

2020/07/09 08:40

厚生労働省・環境省
(SakuraIkkyo/iStock Editorial/Getty Images Plus/写真はイメージです)

3日からの熊本県人吉市など九州地方を襲った記録的豪雨により、現在各地で甚大な被害が生じている。事態を悪化させないよう、厚生労働省は今の時期に発生しがちな問題「食中毒」に関して注意喚起をしている。



 

■「食中毒が起きやすくなります」

8日、厚生労働省は公式ツイッターにて「食中毒にご注意!」と切り出した。

7月を迎え、暑くジメジメとした日が増えている状況から「気温、湿度が高いと食べ物が腐りやすく、食中毒が起きやすくなります」と食事における注意を促す。

同時に食中毒の予防のために、「食品の衛生的な取り扱い」「手洗いの徹底」を改めて呼びかけ、厚生労働省の食中毒予防のポイントをまとめたページへのリンクを添付した。


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■「捨てる勇気」も重要

公式サイトでは、高温多湿の現状に加え、災害時は「ライフラインの寸断により食品の低温保管ができなくなる」といった要因により、食中毒が発生しやすくなると説明。

そのため、食品の調理・配付や食事の際に手洗いを徹底することや、調理を行う場合、食材を十分に加熱することなど、基本でありつつも重要なポイントをいくつか紹介している。

また、避難所等で出された食事については「保管せずできるだけ早く食べるようにしましょう」と訴え、もし時間が経ち過ぎた場合には「思い切って捨てましょう」と提唱していた。


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■コンビニでは募金も実施

被災地の状況を受け、ネット上でも「被災地で感染症や食中毒が発生しませんように」「食料品などは時期的に食中毒が心配です」と不安や心配の声が相次いでいる。

非常事態に対し、コンビニ大手3社は九州豪雨の緊急支援募金を開始。また、ユニクロを経営するファーストリテイリングは被災地に衣料品を提供するなど、各企業がサポートのために尽力している。

新型コロナウイルスや熱中症、食中毒など様々な問題もある今、多くの人が協力し助け合う必要があるだろう。

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(文/しらべぇ編集部・根室 ひねき

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