消毒液ビジネスで40億円稼ぐ夫婦 正義が生んだアイデアに転売ヤー完敗

良質なものを良心的な価格で。これこそ商売の本来あるべき精神だ。

2020/07/11 17:20

消毒液
(Zephyr18/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大の報道がされた直後、お店の棚から姿を消していたマスク、除菌ウェットティッシュや消毒液(ジェル)。人々が途方に暮れたなか、暗躍したのが転売ヤーだった。その汚い商法に怒りを覚えた人は多いはずだが…。



 

■突然訪れた商機

スコットランドのエディンバラに暮らし、15年にわたり不動産開発業者として生計を立てていたアンドリューさんとレイチェルさんのモンタグ夫妻。

ふたりは今年3月に着手した「消毒液」の製造販売ビジネスで驚きの収益を上げ、契約先やそこと交わす金額のすごさで高い関心を集めている。とはいえ、俗にいう「転売ヤー」ではない。むしろ転売ヤーに向こうを張ったビジネスで成功を収めていた。


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■転売ヤーへの苛立ち

「どうしても手に入れたい」という人々の足元を見て、消毒液(ジェル)を驚きの高値でインターネット販売するようになった転売ヤーたち。エタノール濃度が低いなど、粗悪な商品も紛れ込ませていると言われていた。

500ミリリットル入り消毒液のボトルが4,000円で売られていることを知った時、モンタグ夫妻は「むしろ今こそ高濃度の消毒液を低価格で」と考え、迷わず『クリアウォーター・ハイジーン』という会社を立ち上げた。

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■高品質・低価格に信頼感
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