「流産がバレたら恋人に捨てられる」 看護師姿で病院から新生児を誘拐した女に実刑判決
看護師のユニフォームを身にまとった女は、防犯カメラ、警備員、そして病室の産婦たちを見事に欺いていた。
出入りの業者から患者の家族まで、たくさんの人が出入りする大病院。そんな中、医療スタッフの姿をした者に不信感を抱く者はまずいない。しかし、時にはその「思い込み」を利用したとんでもない犯罪が起きることも…。
■誰も不信感を抱かず
昨年12月、中国・貴州省銅仁市の思南(しなん)県にある病院から、新生児の女の子が連れ去られる事件が起きた。犯人は女で、更衣室から盗んだ看護師のユニフォームに着替え、産科病棟に侵入していた。
事件当時、病室には複数の産婦と赤ちゃんがいたが、女の動きはあまりにも自然で不審に思う者はいなかった。母親が隣で深く眠っていた赤ちゃんを狙ったこともわかっている。
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■恋人に捨てられたくなくて…
赤ちゃんは事件から56時間ほど後に、病院のすぐ近くにあるレンタル・ルームで保護され、一緒にいた李という若い女が誘拐罪で逮捕された。
犯行の動機について、李は「流産してしまい、恋人がそれを知ったら態度が変わると思った。捨てられるのが怖くて妊娠のふりを続け、臨月になり赤ちゃんの誘拐を計画した」などと話していた。