ガン死の母を追い13歳娘が自殺 支えてきた父と祖母の落胆は大きく…

祖母2名の力を借りながら父親は娘にできる限りのことをし、年月もそれなりに経過した。にもかかわらず、思春期の娘の心はむしろ脆弱になっていった。

2020/07/13 10:00

入院女性
(Ridofranz/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

若くして妻がガンで亡くなり、それを追うように13歳の娘まで自ら命を絶ってしまった。測り知れない無念さと闘っている男性。人生、こんな悲しいことがあってよいものだろうか。



 

■寝室には大量の薬

英国・エセックス州のヘイブリッジで昨年9月、エリーズ・サンボラさんという少女が自宅の寝室で遺体となって発見された。13歳の若さだった。

遺書はないものの、日々の辛い気持ちを綴った日記が発見され、キャビネットには大量の薬が。司法解剖でも薬物の過剰摂取が認められ、事件性が疑われないことなどを理由に、このほど州の検死法廷はその死を「服毒自殺」と断定した。


関連記事:息子が障害を抱える老母(79)を生き埋めに 3日後に救出され生還を果たす

 

■日記には本心を…

わずか13歳にして自ら命を絶ってしまったエリーズさん。学校では成績も優秀で、優しくユーモラスな性格で誰からも慕われていたといい、イジメ被害も確認されていない。しかしエリーズさんの日記は、悲しみ、不安、孤独感に満ちた暗いものだった。

その根底にあったのは愛情深かった母親の死。エリーズさんが2歳の時に乳がんを発症した母ローナさんは、8年にわたる闘病生活の末、2015年1月に他界していた。激しく落ち込んだエリーズさんを、父親と2名の祖母が心身両面で懸命にサポートし続けたという。

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

次ページ
■大きすぎる2つの難題
思春期自殺幼少期イギリス死亡乳がん祖母多感
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング