新型コロナで医療機関が火の車状態 「4月・5月で30億近いマイナスの病院も」
医療機関がコロナ渦で瀕死の重症に。「このままでは経営が成り立たない」との声が
■夏季一時金を支給できない状態
沖縄のC病院は、現状のままだと半年間で7.8億円の赤字となり、かつて経験したことのない経営危機に直面。金融公庫から最大7.2億円の特別融資を受け入れる計画だ。
東京のD診療所は、2019年度の経常利益が約3400万円のマイナス。4・5月は、新型コロナ感染拡大による受診抑制で約2割の患者減となり、経営はより深刻化している。夏季一時金は、支給できない状態だという。
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■約3割がボーナス引き下げに
日本医療労働組合連合会が加盟する医療機関を対象にことしの夏のボーナスについて調査したところ、先月30日の時点で回答した338の医療機関のうち、およそ3割にあたる115の医療機関でボーナスの額が去年より引き下げられていたという。
担当者は、「色々な医療団体が、国に補助を求めているほど緊迫した状況。第二波、第三波が来たときには、多くの医療機関の経営が立ち行かなくなるほどの危機的状況だ」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)