新型コロナで医療機関が火の車状態 「4月・5月で30億近いマイナスの病院も」

医療機関がコロナ渦で瀕死の重症に。「このままでは経営が成り立たない」との声が

2020/07/13 16:40

病院・新型コロナウイルス
(tuachanwatthana/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

新型コロナの影響から、今、病院の経営が大ピンチだ。スタッフの大量退職・ストライキ・夏季一時金カットなどが起きている現状。しらべぇ取材班は、医療界の現状を追った。



 

■ストライキや看護師の大量退職が

現在、SNS上では、千葉県の船橋二和病院のスタッフがストライキを行ったと話題になっている。この病院を運営する法人は、しらべぇ編集部の取材に対して、昨冬のボーナスが過去最低の1.0ヶ月で、春までに70人(定年退職等を含む)が退職したことを認めた。

東京女子医科大学病院も経営悪化を理由に今年の夏のボーナスは全額カットとなり、退職の意向を示している看護師が数百人規模にのぼるという。


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■2ヶ月間で30億円のマイナス

日本医療労働組合連合会を取材したところ、各地の医療機関が火の車状態になっていることも判明。東京のA病院は、4・5月の2ヶ月で30億円のマイナスとなり、昨年度は平均60万円の夏季一時金が今年はゼロに。また、定期昇給もなしになったという。

また、神奈川県のB病院は、4・5月で1億7千万円を超える赤字で、過去最高の赤字額を計上。定期昇給を、常勤・非常勤ともに見送った。

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■夏季一時金を支給できない状態
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