症例56件のみの獣人化現象「ゾアントロピー」 自身を鶏と主張した女性を認定

まだまだ不明点だらけだと言われている「脳」。この現象も今後にさらなる研究が必要だという。

2020/08/02 17:20


 

■妄想の中で自身を獣人化

ドラッグやアルコールは嗜まないが、数ヶ月前に最愛の家族を亡くして以来、うつ症状に苦しんでいたという女性患者複数の医師が観察を続けた結果、妄想の中で自身を獣人化させていく「ゾアントロピー(zoanthropy)」と呼ばれる現象が起きたものと診断された。

これは統合失調症、精神病性うつ病、あるいは双極性気分障害などが認められる患者に稀に発症し、症状は1時間以上続く。農村部での発症例が多い理由なども含め、今後にさらなる研究が必要だという。


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■世界でわずか56例

鳥ばかりか、ライオン、トラ、サメ、ワニ、ウシ、ネコ、ウサギ、馬、ヘビ、ネズミ、蝶になり切った例も確認されているゾアントロピー。しかし1850年から2012年まで、世界でわずか56しか症例が報告されていないそうだ。

犬の吠え声や仕草をとても上手に真似する者が、前世は犬だったに違いないなどと語ることがあるが、それだけでゾアントロピーとは診断されない。基礎に脳機能障害や精神疾患があることが前提になるという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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