「都合の良い時に助け合う」格闘家・青木真也がとる人間関係が超合理的だった
総合格闘家の青木真也が、『距離思考 曖昧な関係で生きる方法』(徳間書店)を執筆し、熱い思いを語った。
■妻や義母との関係が悪化
私生活で人間関係に苦しんだことも、ファミリーに心を委ねたきっかけだった。
2010年に結婚するも、生活する中で「成長スピード、向かう方向の違い」から妻と揉め事が多発し、時には自宅の窓から私物を投げ捨てられるほど夫婦仲は悪化。現在、妻や子供とは別居生活を送っており、たまに連絡しても、返信は届かない。
「お互い、『総合格闘家』『主婦』と、異なる競技をしているから、ルールも違う。距離が出てきて、うまくいかなくなった。他人の価値観を学んだり、もっとコミュニケーションを取っておけばよかったのかもしれない」
家庭について「聖人君子として真面目にやってほしい」と考える義母とも、「オレは『面白い』と思うモノを作りたいタイプ。絶対合わないなと思っていた」と振り返るように、考えに隔たりがあった。
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■これから結婚するカップルへの助言
いささかの後悔を口にしつつも、「ただ、一回こじれたらもうダメだと思う。直らないものは直らないんだから。さっさと諦めるほうが良い」と、スパッと切る勇気が必要だとも述べる。
これから新しく結婚生活を迎えようとするカップルに対し「お互い依存しないことが大事。自分の足で立って家庭が成り立つ方がいいと思う」と助言を送るが、結婚生活にも「ファミリー」の考えを応用できるという。
「婚姻という関係はさておき、結婚しなくてもいいと思う。同居する必要もなくて、お互い気の合った時にほどよく付き合い、一定の距離を保った方がいいのでは。仲良くすることよりも、こじれてしまうことの方が多いんだから、互いの距離を詰め過ぎない方がいい」