「都合の良い時に助け合う」格闘家・青木真也がとる人間関係が超合理的だった
総合格闘家の青木真也が、『距離思考 曖昧な関係で生きる方法』(徳間書店)を執筆し、熱い思いを語った。
■試合前に抱く恐怖
人間関係に物怖じしない青木でも、試合前になると「メンツがつぶれる」「物理的に傷つけられる」「実力が出せなかったら」といった3つの恐怖と戦っている。
「人が怖いと思うのは、過去の経験と未来がどう繋がるかわからないから。でも、過去の経験があるから、今に集中できる」
そんな時でも、「モチベーション? 上げたことないよ。そもそも、やりたくてやっているわけだから、仕事している時点でモチベーションはある。あとは、『アァーッ!』と騒いだり、物理的にスイッチをいかに入れることが大事だ」と心を燃やす。
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■若い世代への接し方
早稲田大学在学中に獲得した「修斗」ミドル級世界王者を皮切りに、10年以上にわたり総合格闘家の王者として君臨してきた青木。後輩指導で注意していることは、「若い人がやっていることは正しいと思うから、それを否定しない」と、慢心することなく、吸収しようとする姿勢を持ち続けている。
若い世代は、ベテランの自分よりも活発に身体を動かすことができる。若くても、「優秀な人は年齢関係ない」という考えもあり、「すごいモノはすごいと素直に評価したい」と話す。