刑務所へのトンネルを掘った母親を逮捕 「終身刑の息子を脱獄させたくて」
愛する息子のためなら、どんなことでも…。母親のそんな言葉に触れ、警察もただ圧倒されてしまった。
■あと少しのところで…
母親による深夜の作業は連日のように続き、終了すると地上に戻ってフタを閉め、日が昇る前にアパートに戻っていた。しかし穴を掘り始めてから3週間経ったころ、奇妙な行動はついに人に気付かれ通報された。
その時点でトンネルの長さは10メートル超。最終目的地としていた刑務所地下の壁まで、あとほんの少しだったという。
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■これぞ母親の無償の愛
その刑務所は凶悪犯罪者ばかりを集めており、セキュリティにおいては州内最高レベルだ。しかし母親は50代にして、女手ひとつで3トンもの土や砂利を穴の外に掻き出していた。
フィクション・ノンフィクションを問わず、脱獄あるいは脱獄ほう助の話はドラマチックだが、この事件には世間も警察も「息子を想う母親の愛に勝るものなし」と驚いている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)