天皇陛下、戦没者追悼式で新型コロナに言及 「新たな困難に直面」

終戦の日の15日、日本武道館で、全国戦没者追悼式が開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大により、徹底した感染対策のもとおこなわれた。

2020/08/15 14:30

終戦の日の15日、戦後75年を迎え、日本武道館で全国戦没者追悼式が開かれた。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、参列する予定遺族者数は例年の5,000人台から大幅に減少し224人となる見込みだ。


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■天皇陛下は「深い反省」を

感染予防のため、参列者らに検温、マスク着用、受付時のアルコール消毒が求められ、着席時にも1メートル以上の間隔を保つなど、徹底した感染予防対策が取られ、例年以上に厳かとした態勢のなかでおこなわれた今回。

天皇・皇后両陛下は、正午におこなった1分半の黙とうの後、おことばの中で「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、全国民と共に心から哀悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べられた。


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■安倍首相も…

全国戦没者追悼式

コロナが世界的に流行していることにも触れ、「新たな困難に直面していますが、私達みなが手を携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも人々の幸せと平和を希求し続けることを心から願います」とも続けられた。

安倍晋三首相も、「感染症を乗り越え、今を生きる世代、明日を生きる世代のために、この国の未来を切り開いてまいります」と言及していた。


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■遺族代表が回顧した戦時

全国戦没者追悼式

遺族代表として、静岡県在住の杉山英夫さんが追悼の意を述べた。現在82歳の杉山さんは、8歳の時に終戦を迎えた。

戦時中、昼夜問わず空襲警報のサイレンが鳴り響き、上空を飛ぶB-29爆撃機の飛行音は今でも鮮明に耳に残っているといい、「忘れることのできない75年前」だと表現。未来永劫の平和を祈った。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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