自閉症の息子がマスク着用を嫌がり… 家族ともども旅客機から強制降機に

誰もが安心感とともに利用していた公共交通機関。新型コロナウイルスの出現で、それが大きく変わりつつある。

社会

2020/08/16 08:00

マスク
(yaoinlove/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

世界的に見ても、乗客乗員のマスク着用を義務とする航空会社が増えている。だが、なかには体質的な理由からマスクを頑なに嫌がる子供も。これが例外として許されるべきなのか、空の旅が主流のアメリカで今、新たな問題が浮上している。



 

■滑走路までわずかなのに…

そのトラブルは今月10日、米国・テキサス州のミッドランド国際空港で起きた。

乗客全員を乗せ、滑走路に向かう誘導路を進んでいたヒューストン行きのサウスウエスト航空の旅客機。ところがアリッサ・サドラーさんと3歳、1歳の子供たちの計3名が、離陸間近というそのタイミングで降機を命じられた。

「自閉スペクトラム症」と診断されていた3歳の男児が、その特徴でもある感覚上の問題を理解してもらえなかったためだ。


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■マスク着用を拒み叫ぶ男児

7月27日以降、2歳以上の乗客乗員すべてのマスク着用を義務づけ、搭乗の条件として厳格に示していたサウスウエスト航空。

しかし男児はマスク着用を頑なに拒み、無理強いされると大声で「ノー、ノー」と叫んだ。客室乗務員はその状況での離陸は困難と判断。航空運賃の全額払い戻しを約束し、親子に降機を促したという。

貨物室に預入された荷物の抜き出しなど、その段階での降機は大変な手間と時間を要し、離陸にも遅延が発生する。

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■感覚処理障害の問題

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