加藤一二三九段、渡辺明名人誕生を祝福 藤井棋聖とのタイトル戦への期待も

加藤一二三九段が渡辺明2冠の名人獲得を祝福。これからの将棋界への期待を綴った。

2020/08/16 05:20

加藤一二三

15日、「ひふみん」の愛称で知られる加藤一二三九段がツイッターを更新。14日、15日と2日間に渡り行われた第78期名人戦七番勝負第6局で渡辺明2冠が勝利。4勝2敗で渡辺2冠が初の名人を獲得した。



 

■20年かけて獲得

中学生でプロ入りした5人の中の1人である渡辺2冠。プロデビューしてから20年、竜王と棋王で永世称号の資格を持っていたが、名人には届かず苦戦していた。36歳3ヶ月で新名人は歴代4位の年長記録だ。

渡辺2冠は、対局直後のインタビューで、「まだちょっと実感わかないですね」「ちょっと自分には縁がないなと思っていたので、後1勝となってもイメージがわかなかった」と噛みしめるように語った。

渡辺2冠が名人を獲得したことで、中学生でプロとなった5人のうち、藤井棋聖以外は全員名人となったことになる。将棋ファンの間では、藤井棋聖も名人になるだろうと期待する人も多い。


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■同じく中学生プロ入りのひふみんも祝福

渡辺明2冠や藤井棋聖と同じく、中学でプロ入りを果たし、名人ともなっていたひふみんはツイッターで「渡辺名人の御誕生、心より御祝い申し上げます」と祝いつつ、「ついに来るべきときが来たという感慨があります」と思いを綴った。

また、「B級 1組からの劇的な復活を遂げ今期名人戦挑戦者となられたその瞬間から、確たる実力者の明さんは必ずや名人位に就かれると予想しておりました」としている。

最後には、6月から7月にかけて棋聖戦で戦った「渡辺名人VS藤井棋聖の再びの番勝負も期待しております」と期待に胸をふくらませているようだ。


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■敗れた豊島元名人の強さもアピール

勝ったほうがばかりに目が向きがちだが、ひふみんは敗れた豊島将之竜王について、「今回は敗者となられた豊島将之元名人(現竜王)ですが、押しも押されもせぬ若手実力者であり、タイトル獲得を目指す全棋士にとり脅威となり大きな壁となる存在であることは間違いありません」と絶賛。

「実直な御人柄で万人から愛される棋士です。盤上で再び華麗な将棋を御披露くださる日を心待ちにしております」とこれからの対局も期待しているようだ。

史上最年少のタイトル獲得、中学生にプロ入りを果たした渡辺2冠の初の名人といった話題になるニュースが連続する将棋界。藤井棋聖の王位戦挑戦などまだまだ目が離せない。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

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