ホオジロザメに襲われるも生還したサーファー 開いた口にボードを突っ込みパンチ
サーファーがサメと遭遇する確率を「雷に当たるほど低い」という人もいるが…。

サーファーや海水浴客が突然姿を現したサメに襲われる。そんな痛ましい事故のニュースが世界の海からたびたび報じられるが、勇ましくも撃退に成功したという話題はほとんどない。それだけに、サメとの闘いに勝ったこの男の話題は貴重だ。
■絶体絶命の状況で…
オーストラリア・パースの南に位置する、西オーストラリア州の沿岸の町ナチュラリスト。そのバンカーベイという湾で先月31日、男性サーファーが巨大なホオジロザメに襲われた。
絶体絶命と思われたその状況でも冷静にサメと闘い、撃退し、命を守り抜いたことが世界のサーファーの間で話題になっている。
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■大きな口を開けたサメ
果敢なサーファーは28歳のフィル・マムマートさん。彼が対峙したのは、映画『ジョーズ』のモデルで、人をたびたび襲うことで知られるホオジロザメだった。
フィルさんの右脚に鋭い歯を立てたサメは、体長が5メートル近くあった。だがフィルさんはサメが大きな口を開けると同時に、サーフボードをその口に押し込んで顎の動きを奪い、続いてサメの頭部を何度も拳で殴った。