夏に怖い話をする謎に迫ったチコちゃん ルーツは江戸時代の歌舞伎にあった
『チコちゃんに叱られる』で夏に怖い話が楽しまれる理由を紹介。起源は江戸時代にあった。
21日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「夏に怖い話をするのはなぜ?」が話題となっている。日本の夏といえば、怖い話も楽しみのひとつだが、そのルーツを知っている人はすくないのではないだろうか。
■「ベテランが夏休みだったから」
チコちゃんの回答は「ベテランが夏休みだったから」という。ベテランとはなんのことなのだろうか。
実は夏に怖い話をするのは日本だけの文化なのだという。日本以外だと怖い話といえば、アメリカではハロウィン、ヨーロッパでは、11月頃が化け物やモンスターの活動する時期。
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■お盆の季節
日本では、8月中旬に盆棚・盆踊り・お墓参りや迎え火など、この世に帰ってくる先祖の霊を供養するお盆がある。この時期は先祖の霊だけでなく、祀る人の耐えた無縁仏や恨みを抱く怨霊も帰ってくると考えられていた。
そうした浮かばれない霊たちを供養するための儀礼として盆狂言があった。幽霊の苦しみを代わりに演じ、表現することで恨みや怒りが鎮められると考えられている。
そんな盆狂言をヒントに江戸時代の歌舞伎の中で怖い話とされる作品が作られた。つまり夏の怖い話のルーツは江戸時代にまで遡る。