抵抗した6歳の子の目の前で… 父親が母親をコンクリートで13回殴り殺害
被害者はなぜ当局に相談せず、こんな狂暴な男をそのまま同居させていたのだろうか。
■重さ7キロの鈍器で13回も…
諍いの種と飲酒量が増え、ピーニに粗暴な態度が目立つようになったなか、とうとう極めて陰惨な事件が起きてしまった。
ピーニは隣家の歩道の舗装に使用されていた7キロのコンクリート平板を、クリスタルさんの頭部に13回も振り下ろした。クリスタルさんは自ら警察に「元パートナーの同居人に殺されそうで怖い」と通報し、脳挫傷で病院に搬送されたが、脳死状態のまま3日目には生命維持装置が外されたという。
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■トラウマと闘う子供たち
家庭内暴力に端を発した傷害致死事件の裁判が、ハミルトン高等法院で少し前に結審。ピーニ被告には最低でも懲役15年を義務付ける実刑判決が言い渡された。
また、子供たちの数名が現場で一部始終を目撃しており、14歳と6歳の子が父親の暴力を止め母親を守ろうと必死だったこともわかった。
父親も母親も失った彼らは今、いつ癒えるのかもわからないPTSD(心的外傷後ストレス障害)と闘っている。事件の性質や陰惨さから、長きにわたる観察が必要だろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)