野犬が人に慣れる姿の動画が話題 飼い主は「命の重みを大事にしたい」
保健所から保護された犬が徐々に人に慣れていく動画が話題。その撮影者の想いとは…
環境省によると、現在日本全国で飼われている犬や猫の数は約1,845万頭と推計されている。一方で、1年間に自治体の保健所や動物愛護センター等に引き取られる犬や猫の数はおよそ10万6百頭にのぼる(2017年度)。
そんな中、保健所から譲渡された犬が人間に慣れていく姿を撮影した動画が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、その撮影者から詳しく話を聞いた。
■引き取られた約4割が殺処分に
1年間に引き取られる犬はおよそ3.85万頭(38%)、猫はおよそ6.21万頭(62%)となっている。自治体に引き取られた犬や猫は、自治体や愛護団体等の努力により、飼い主へ返還されたり、新たな飼い主を探す取り組みが行われている。
この取り組みにより、年間およそ5.76万頭の犬と猫が返還・譲渡されているという。その一方で自治体等の返還・譲渡の取り組みにも限界があり、引き取られた犬や猫の約43%にあたる、およそ4.32万頭がやむなく殺処分されているのが現状だ。
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■アプリ通じて保護犬の存在を知る
そんな中、高知に住むサージェントさん夫婦が、里親探しのスマホアプリ「ペットのおうち」で、野犬の仔犬・ふうかちゃんの存在を知った。
#倉敷市保健所
から
野犬仔犬ふうかちゃんを迎えてくださった
ご家族の二週間の物語を
パパさんが
素敵なムービー📽にしてくださいました帰るお家のない野犬から
家族に迎えられ可愛い家庭犬に変わっていく様子に
胸が熱くなります。#teamKAR pic.twitter.com/Sa3irRC3FV— 倉敷市保健所ボランティアTeamKAR (@lharmonie2424) August 24, 2020
ふうかちゃんは、今年の3月ごろに山で生まれたと推定されている。餌を探しに倉敷市内の民家でごみをあさっていたところ、保健所に通報されて保護された。ふうかちゃんの親族と思われる犬も数匹同じく保護されている。
保護された当時皮膚病がひどく、そのまま保護されなかったら、秋までもたなかったと獣医から言われていたという。
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■最初は警戒した様子だったが
サージェントさん夫婦は、7月26日に保健所にふうかちゃんを見に行った。そのときは、かなり警戒した様子だったという。しかし、10分ほど一緒に過ごしたところ、いやいやながらも、一緒に歩いてくれるようになったそうだ。
その後、8月4日に正式に迎えに行き、車で高知まで移動の際は落ち着いていたという。