大阪の一時保護所で入所児童による事件発生 児相は被害児童保護者に1ヶ月報告せず
大阪市の一時保護所で事件が発生したがその後の児相の対応が不適切。いったいなぜ。
大阪市南部こどもセンターの一時保護所において、入所児童が何らかの被害を受けていながら、センターが不適切な対応を取っていたことが判明。しらべぇ取材班は、南部こどもセンター所長から詳しく話を聞いた。
■児童2人が立ち入り禁止区域に入って
センターによると、6月20日午前1時頃、入所していた児童2人が無施錠の通用口を通り、立ち入ることができないエリアにいることを、夜間勤務職員が発見。2人への聞き取りで、別の児童が被害を受けていることが分かったが、およそ1ヶ月後の面談まで、事実内容を被害保護者に伝えていなかったという。
被害児童と保護者は、事実を知ったことで、警察に被害届を提出した。
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■被害内容は公表できない
所長は、しらべぇ編集部の取材に対して、「被害の内容は、被害保護者の強い要望で公表できない」と話す。保護者への報告がなぜ遅れたのかについては、「被害児童の心理的負担を考慮し、どのような聞き取りが適切なのかを検討しているうちに時間が経過してしまった」と語る。
また、「結果的には不適切な対応であったと反省している。被害内容を把握した時点で、すぐに保護者に報告すべきだった」と述べた。警察への被害届が1ヶ月程度遅れたことによって、警察による被害児童への聞き取りが正確にできるのかといった点も懸念される。
センターは、7月17日から8月22日までに、当該児童及び保護者への説明・謝罪を行い、ほかの入所児童・保護者についても順次説明を行ったという。