ウマから得られる最強の新型コロナ中和抗体 コスタリカで今月中旬から治験開始

新型コロナウイルスに関する治療方法は、まだ確立されていない。そんな中で注目を集めているのが、ウマが作る強力な抗体だという。

社会

2020/09/07 16:40

馬
(Chalabala/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

世界の88万人が命を落としている新型コロナウイルスを何としても消滅させたいとして、世界中の研究者が知恵と技術を競い合っている。そんな中で今、「血清療法」に大きな注目が集まっていることをご存じだろうか。



 

■ヒトの数十倍も強力な抗体

先月13日、全米医学アカデミー (NAM)が開催した新型コロナウイルス関連のシンポジウムにおいて、ブラジルの学者から興味深い発表があった。

「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)にも血清療法が有効。ウイルスの表面を覆うスパイク・タンパク質と反応し、免疫機能が働く様子をウマで観察した結果、ヒトの20~50倍という強力な中和抗体が作られることがわかった」というもの。

臨床試験についてはブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)の承認を待っているとのことだった。


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■狂犬病や破傷風も

毒素を無毒化する抗体が投与されれば病気が治り、予防にもなるという考えに基づく血清療法(抗体療法)。

これは数十年の歴史を持つ安価な療法で、人間が種痘、狂犬病、ジフテリア、破傷風などを恐れずに暮らせるようになったのも、回復した患者の血液から取り出された抗体(免疫グロブリン)が医薬品として生まれ変わったおかげだ。

なお血清製剤はウイルスではないため、接種しても「感染」にはならない。

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■エボラ出血熱でも注目

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