緊急車両のサイレン音には理由があった チコちゃんがその秘密に迫る

『チコちゃんに叱られる』でパトカー・消防車・救急車のサイレン音の秘密を解説した。

2020/09/12 13:40

チコちゃん

11日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「パトカーはウー・消防車はウーカンカン・救急車がピーポーなのはなぜ」が話題となっている。



 

■「消防団がイライラしたから」

チコちゃんのテーマに対する回答は「消防団がイライラしたから」という。消防団がイライラとはどういう意味だろうか。昭和40年代ごろはこの3つは同じ「ウー」というサイレンでおなじだった。消防団は副業のような形で、別の本業をしながらという人が多かったようだ。

消防車の音が聞こえてから出動する場合、すべての音が同じだと勘違いをしてしまうケースがあったため、サイレンの音を変えてほしかったのだという。


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■緊迫感がありすぎる

消防団には、イライラを与えてしまっていた音は、住民からも「緊迫感がありすぎる」と評判が悪く、消防庁にクレームが入ることも。そこで、消防庁は救急車の音も変えることに。しかし、サイレンの音の開発には難航。開発に行き詰まり、ヨーロッパ視察を行った。

フランスでは、2つの音を組み合わせた音があり、それを真似することに。緊急車両のサイレンを変更するうには、道路交通法の観点から警察の判断も必要だった。

試作したサイレンを警察に聞いてもらうと、警察はこのサイレンは「緊迫感がない」という理由で、ふさわしくないと不採用に。そこで、ピーポーという音にビブラートをつけ、緊迫感を与えた。

消防車には、伝統的な火事のイメージと結びつくカンカンという半鐘の音を付けるだけで消防車の音は決定された。


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■消防車は割と適当?

当初、「消防団がイライラする」という理由で変わった緊急車両のサイレンだが、メインの話が救急車の解説であったことに「消防車は割と適当に決めたの?」といった声が寄せられた。

また、「救急車の音にビブラートがついてるのは知らなかった」「言われてみればビブラートかかってるな」というコメントも。

パトカー、消防車、救急車のサイレンの音は、今考えると違うのが普通だが、意外な経歴で変更されていた。生活に潜む謎に迫っていくチコちゃんをこれからも応援したい。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

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